8つの製品を調べたので、記事がゴチャゴチャしています。
使用した電池はすべてエネループです。
LED懐中電灯mini (別名:LEDハンドルライト) と LEDランタン は2020年でも販売しており、安定した性能を持っています。
各製品ごとに、1本か2本ずつしか測定していませんが、本来は個体差(不良)を考慮して何本も測定するべきです。
私が測定した物だけ不良かもしれませんから。
(品質が安定していれば不良品を掴まされることも少ないのですが)
ごく一部の製品を除き、LEDが焼けました。
しょせん使い捨て商品で、寿命など考慮されていません。
結果
(1) スーパーLEDズームライト(ダイソー、単4 x 3本)・・・数回で焼けた。(2) BLT LED LIGHT(フレッツ、単3 x 1本)・・・数回で焼けた。
(3) LED懐中電灯mini(ダイソー、単3 x 1本)・・・安定。
(4) LED懐中電灯BIG(ダイソー、単3 x 3本)・・・即焼けた。
(5) LEDライトLDX(フレッツ、単3 x 3本)・・・即焼けた。
(6) LED懐中電灯(ダイソー、単3 x 2本)・・・数回で焼けた。
(7) 3LEDライト(ダイソー、単4 x 3本)・・・数回で焼けた。
(8) LEDランタン(ミーツ、単4 x 3本)・・・安定。
青・・・安定、高耐久。
燈・・・少しずつ暗くなっていくが何回か使える。
赤・・・ほぼ即死、1回で明るさ激減。
測定方法
グラフの縦軸の明るさ(ルクス)の値は 100倍して読んでください。表記ミスです。ライトを照度計HS1010のセンサーに密着させ、明るさ(ルクス)を測定しました。
一部のライトはセンサーとの間に隙間ができて少し光が漏れます。
つまり、異なるライト同士の明るさを比較しないようにしてください。
無風の屋内で測定し、気温は約20℃~25℃。
個体差をなくすため、すべて分解して接点(スイッチ、電池ボックスの端子、電池)を磨いてあります。
要するに錆取りをしています。
そのため電流が大きくなり、明るくなり、発熱します。
(ただしスライドスイッチ型ライトはもともと接触が良好なので磨いてません)
さらに何度かスイッチを入れ直して明るさが最大の接触になるように調整してから測定しています。
つまり、もっとも明るい状態、LEDが焼けやすい状態で測定しています。
しかし、最初から接触の良い個体も販売されているので、別に特殊な条件での測定という訳ではありません。
錆びているライトは暗く、焼けにくいのです。
電池切れになるまで測定せず、途中で測定を打ち切ってる場合があります。
耐久測定では、電池が満タンの時の高い電圧(発熱)の影響がほとんどなので、十分電圧が下がってくると発熱が少なくなり、影響無しとみなして打ち切っています。
また、測定数が少なくて綺麗な曲線を描いてないグラフもあります。
充電から24時間以内のエネループを使用しています。
充電直後のエネループと24時間放置後のエネループでは、開始から数分以内の明るさが段違いなので、最初の数分は無視してください。
100均ライトのプッシュスイッチは、錆びや噛み合わせなどの接触抵抗の個体差が大きいので、参考にならないかもしれません。
ひどい物はスイッチだけで4Ω以上あるのを確認しました。
研磨前は明るさが大体2~3割ほど低く、しかもスイッチを入れるたびに明るさが不安定で、測定中もブレがありました。
このような100均ライトでも接点を研磨すると明るくなりますが、その分だけ焼けやすいです。
全体の比較(初点灯)
ライトごとに光の漏れ方が違うので、ライト同士の明るさ(縦軸)を単純に比較しないでください。
持続時間(横軸)は比較しても良いです。
「点灯から○分経つと、明るさが○%まで落ちた」・・・という感じに、割合で見てください。
上のグラフの「9LED ver3」 は改造品で、意味のない測定だったので記事から削除しました。
BLT LED LIGHT
単3 x 1本。ゴム臭がするライトです。
初回からじわじわ焼け始め、5~6回目から顕著に焼け始めています。
ランタイムがほぼ据え置きで、明るさだけ劣化しているので少しずつ焼けてます。
もし接点の酸化(接触不良、抵抗値の増大)なら明るさが減ってランタイムが伸びるはずです。
(他にもう1本測定しましたが、数回の使用で焼けました。)
↓LEDの両端に銅線をハンダ付けして放熱を試みましたが無意味でした。
ダイソーのスーパーLEDズームライト
単4 x 3本。
ヘッド部分をスライドさせると照射範囲を変更できます。(ワイド~スポット)
100均ライトの中では珍しく、レンズを使った均一な配光です。
側面のリング(写真の緑の部分)が光るので使用者の位置が分かりやすく安全です。
↓6回目くらいから焼けています。
他に2本ほど測定しましたが、数回の使用で焼けました。
ワイド照射の方が先端から出る光が多いため、ワイドにして測定しています。
ダイソーのLED懐中電灯mini
別名、「LEDハンドルライト」として2020年でも販売されています。
青白い光でかなり暗いのですが、単3 x 1本で実用20時間ほど持ちます。
「砲弾型LED」で、エネループ満タン時でも約6ルーメンしかありません。
照射先の中心のみとても明るく、その周囲がほんのりわずかに明るいというタイプです。
エネループで9回使用しましたが、焼けていません。
暗いおかげで耐久性が良いようです。
スライドスイッチは凸凹が少なくて滑りやすいので、少し力が必要です。
縦置き、横置きのどちらでも安定します。
ポケットに入れるには大きすぎますが、持ちやすい形状です。
防水機能はありません。
電池ボックスの蓋が外れやすいので、私は輪ゴムを巻いています。
かなり暗いので夜道での使用はとても厳しいですが、とにかく長持ちするので屋内の非常用として悪くないでしょう。
消費電力が低いので、アルカリ電池でも長持ちします。
昔の白熱球時代の懐中電灯はこれくらいの明るさでしたが、今見ると暗いですね。
たまにスイッチの接触不良品が存在します。(硬すぎたり、ゆるすぎたり)
また、砲弾型LEDなので「明るさの個体差」が大きいという問題があります。
所詮100円なので、必ず作動チェックを行ってください。
↓こちらは2020年6月にダイソーで購入した「ハンドルライト」。
偶然、明るい個体を購入できましたが、実用12時間ほどです。
こちらもLEDは焼けませんでした。
ダイソーのLED懐中電灯BIG
単3 x 3本。もっともひどい結果になりました。
1回で焼けて明るさが半分未満になっています。
使い捨てライトです。
下記の「LEDライトLDX」とほぼ同じ製品です。
フレッツのLEDライトLDX
単3 x 3本。
こちらも1回で焼けています。
LED懐中電灯BIGと同じような部品でしたが、こちらの方が何故か明るいです。
しかしLDXを1回使うと、LED懐中電灯BIGとほぼ同じ性能になりました。
以降の焼け方も似てます。
↓LDXとLED懐中電灯BIGの基板の比較。
おそらく個体差でしょうが、LDXの方が黄身が大きいです。
それ以外は基板の印字がちょっと違うだけですね。
ダイソーのLED懐中電灯
単3 x 2本。
似たようなスペックのLDXやLED懐中電灯BIGより耐久性が良いですが、4~6回目くらいから焼け始めました。
焼ける速度が遅めなので、どうしても単3が使いたい人は、コレか懐中電灯mini(暗い)がいいでしょう。
こちらは電池2本なので充電がしやすいです。
ダイソーの3LEDライト
単4 x 3本のレンズ式ですが、配光が中央に絞られているので広範囲を照らせません。
4.7Ωの制限抵抗と砲弾型LEDが3つ使用されているだけなので、やはりすぐに焼けてしまいました。
ズームより耐久性が低いです。
ミーツのLEDランタン(LED LANTERN)
定格の高そうなLEDと放熱器が付いているランタンです。
100均で放熱器付きのLEDはこれが初めてでしょう。
単4 x 3本。
ミーツという100円ショップで購入しました。セリアにも売ってました。
10回程度では焼けないようです。
それほど電流は流れていませんし、放熱器が付いているので当たり前ですね。
しかしプッシュスイッチなので接触が不安定です。
グローブ(光を柔らかくしている半透明な側面)を外し、LEDに密着させて測定しました。
そのため、他のライトより高い数値が出ています。
↓おまけ。
標準状態ではベンチレーター(屋根)の内部が黒っぽくて光を吸収してしまいます。
アルミテープを貼って反射すると、グローブ越しの測定で照度が5700から6400と10%アップしました。