2020年7月14日火曜日

ドアと床が擦れるので、銅線を挟んで修理。

故障の原因
長年の使用により、ドアの丁番の ナイロンリング (ワッシャー)が摩耗していました。
摩耗した分だけドアが下にさがり、床に擦れていました。

↓摩耗によって生まれた隙間
下のリングはドアを支えている部分なので摩耗しています。
上のリングは支えていないので無傷です。

↓修理せずに何年も経過して擦れた床。


修理方法
丁番の隙間に、100均の銅線を挟むだけ。

↓銅線を挟んだところ。


修理の手順

(1) ドアを思いっきり持ち上げます。
摩耗した分だけ上がるはずです。
かなり力が必要です。
できればバールのような物を使い、下からテコの原理で持ち上げれば楽です。
持ち上げながら、硬いドアストッパーを挟み、持ち上がった状態を維持します。


(2) 丁番の隙間に 銅線 を挟みます。
銅線を U の形にしてから挟んでください。
そして爪楊枝などを使って押し込んでください。
挟む場所を間違えると意味がありません
「ドア側を持ち上げる」位置に挟んでください。
最後に、隙間に機械用の を塗って終了。
摩擦を減らして寿命を延ばすため、必ず油を塗ってください。

↓銅線は強い力で押しつぶされて固定されているので、意外と外れません。

備考
私はダイソーの銅線を使いました。
0.28mm と 0.9mm の2種類を使用しました。
柔らかいので加工が簡単です。
錆びにくいです。
もし硬い金属線を使うと、ナイロンリングが削れやすくなってしまいます。
もしかしたら、銅線よりも柔らかいアルミ線が良いかもしれません。
押しつぶされたとき、変形して隙間にフィットするかも。

隙間にちょうど合う太さが必要です。
修理前に、どれくらいの隙間があるか調べてから購入すると良いでしょう。
0.28mm 0.55mm0.9mm の3種類を購入すれば何とかなるはずです。
細すぎると耐久性がありませんし、太すぎると隙間に入りません。

どうしても隙間に入らない場合、まず U の形にして、銅線をハンマーで叩くか、ペンチで握りつぶせば、細くなって入ります。
(ペンチは先端がギザギザになっていない物を使ってください。)

トイレのドアと、居間のドアを修理しましたが、どちらも全く床に擦れなくなりました。
今までは強い力を入れないと開閉できず、摩擦音が不快でした。
修理後は「こんなに開きやすかったのか」とビックリしました。

修理前に、ドアの下部分をヤスリで磨いたり、シリコンオイルを塗ってみましたが、焼け石に水でした。