2015年6月11日木曜日

ダイソーの「5LEDスタンド」。


仕様


名称5LEDスタンド (5LED Circuit Standing Lamp With ON/OFF switch)
製造Made in China
電源単3 x 3本
材質ポリプロピレン、ステンレス
LED砲弾型 x 5個。電球色(黄色)。
制限抵抗合計20Ω。10Ωチップ抵抗+10Ωカーボン抵抗。

雑感
筐体の作りはなかなか良いと思います。
今まで100均で発売されたスタンド型の中ではかなり良い方です。
「商品カラーをご確認ください。」と書かれた穴から色を確認できるはずですが、いまいち良く見えませんでした。
光の拡散性能や、暗い場所での見つけやすさを考えて、白を購入しました。
後日、黒を買いましたが、光の拡散性はあまり変わらないようです。
白は点灯したときに基板が透けて見えやすいです。
でも暗いところでも見つけやすい白がお気に入りです。

↓ スイッチは見づらいので、黒い油性ペンで目立つようにしました。
色付きシールや蓄光シールを貼ってもいいですが、接着剤でシッカリ貼らないとズレます。

フレキシブルアーム(蛇腹)なので照らす方向を変えられます
真上も照らせます。
真下を照らすとLEDの光が直接目に入ってこないので眩しくありません。
(これはランタン型のライトには真似できない部分です)
特定の方向だけを照らす方式ですが、5つのLEDが広めに配置されているせいか、照射範囲は広いです。
照射先は光が柔らかく分散します。
アームの硬さは丁度良いです。
スイッチは100均ライトによく使用されている安物スイッチなので、ちょっと硬くて音がします。
また、底面の電池ボックス蓋の爪がちょっと出っ張っているので、触ると少し揺れます。
しかし単3電池3本で重さがあるため、それほど不安定という訳でもありません。

↓ ちょっと中の基板が透けて見えます。

LEDはいわゆる電球色(黄色)で、エネループなどのニッケル水素電池で使用するとそれほど明るく感じません。
これで長時間の読書は目が悪くなりますね。
できれば白色の方が良かったです。
枕元でノートPCのキーボードを短時間だけ照らすとか、携帯電話をいじるときの照明、夜中にトイレに立つときの照明として良いかも。

照度測定と耐久試験
↓ 分解してスイッチを磨き、エネループを使ってランタイム(稼働時間)を測定しました。
電池の残量に従って少しずつ暗くなっていくタイプです。
エネループで明るさが50%に落ちるまでの時間は、24時間くらいです。
グラフの縦軸(明るさ)は100倍して読んでください。桁を書き間違えました。

↓ もう一つ購入して測定。
スイッチを磨きましたが、こちらは「少し暗くて長持ちする個体」です。
調べたところ接触などは問題なかったので、LEDに個体差があるのでしょう。
こちらはエネループで明るさが50%に落ちるまでの時間は、38時間です。
かなり差がありますね。
10回ほど使用したところ、LEDは焼けませんでした。(気温15℃~20℃で測定)

スイッチの錆がひどいほど、「暗くて長持ちタイプ」に変化します。
つまりスイッチを磨くと明るさが向上する可能性があります。
他の100均ライトと同じく安物のスイッチを使っているので錆が影響しやすいです。
スイッチの錆がひどいものは、軽く動かすだけで接触不良になって光が点滅することがあります

5LEDスタンドは電池切れ後(電圧が1Vを切った後)もある程度明るさを保つので、非常用としても使える製品です。
これくらいの明るさなら、アルカリでも長持ちします。
ただし、スイッチは接触が悪い安物なので、なるべく分解して磨いた方が良いです。


写真








分解
底面のネジは、#1のプラスドライバーで開けられます。
LED側の外周付近に、白い円盤が挟まっている構造です。
隙間からカッターナイフ等を差し込んでテコの原理で外すことができます。
カッター刃が折れて飛ばないように注意しましょう。
カッター刃をテープで覆っておくと折れても飛びません。
LED基盤と白い円盤はホットボンドで2点が接着されています。

改造 (1W LED化 + USB化)

なるべく通販を使った改造は避けていますが、Amazonで売ってた「海渡電子」製の1WのLEDと、星形ヒートシンクに換装しました。
色温度は6000K~6500Kです。
よくある青白っぽいLEDと違い、太陽光に近い自然な感じで視認性が良いです。
かなり使い勝手が改善しました。
ハンディライトと違って空間に余裕があるので、改造は楽でした。
色が自然なので、少し電流値を低くしても見やすいです。
耐久性も大幅に向上するので、抵抗器を減らしてフルパワーで動かしても焼けません。


↓ 電池式のまま、海渡電子の1W LED、カーボン抵抗10Ωにして測定。

標準LED (このページの上の方のグラフ)
(電池を50%ほど消費した時点で)明るさ2.8万 LUX
ランタイム約20時間

1W LED
(電池を50%ほど消費した時点で)明るさ4.2万 LUX
ランタイム約20時間

標準のLEDとの効率差が歴然です。
ランタイムは同じなのに明るさが1.5倍くらいあります。
ちなみにカーボン抵抗を0にしてもLEDは焼けません。

次に、USB化(5.0v)して抵抗10Ωのみに改造したところ、4.95V、170mA、8.4万LUX(一定)でした。
PCに接続して気温20℃くらいで300時間ほど動かしてますが、LEDは焼けていません
フレッツなどで販売されている「LED LANTERN」のLEDとヒートシンクに換装しても良いのですが、こちらはちょっとLEDの色が白っぽいです。

追記・・・USBで1日6時間ぐらい点灯させ続けて1年ちょっと使いましたが、明るさは7.9万LUXでした。
まだまだいけますね。
1W + USB化はPCの周囲を照らせるので良く使っています。
PCがスリープの状態でも通電しているので常夜灯代わりにもなります。

↓ 500Ωの抵抗を追加して、スイッチオフでも弱く点灯するように改造。
枕元に置いておけば、夜中でも卓上時計やスマートフォンがギリギリ見えます。
「未点灯」の画像は、デジカメでは補足できないほど暗いので真っ黒になっています。


5LEDスタンドのSMD版
2018年11月ごろから販売されています。
砲弾型LEDがSMD(表面実装型LED)に強化されています。
筐体の色は、いわゆるパステルカラーのみです。