2020年2月11日火曜日

ImDiskでラムディスク作成。

更新: 2023/06/22


ImDiskというフリーのラムディスク・ドライバ(ラムディスクを作成・使用するソフトウェア)を使ってラムディスクを作りました。

ラムディスクはSSDより圧倒的に速く、高耐久です。


ImDiskについて

ImDisk Toolkit download | SourceForge.net

  • 無料。
  • 容量の制限なし。
  • 最高クラスの速さ。
  • 安定。
  • 動的な割り当て(ラムディスクを使った分だけメモリを消費)が可能。
  • FAT, FAT32, NTFS, exFATでフォーマットできる。
  • 管理外メモリの利用は不可能。(64bit OSには不要な機能です)
  • 設定画面が英語なので、とっつきにくい。

この完成度で無料というのは驚きです。

昔はどのラムディスク・ドライバを選べばいいのか難しかったのですが、今はもうImDisk一択という感じです。


↓ラムディスクのベンチマーク

(DDR4 2133MHz、PCIe-3.0、AMD A320マザーボード)

動的割り当てをすると、かなり遅くなります。

しかし、通常の利用ではSSDより十分に速いため差が分かりません。

メモリに余裕がない場合は動的で使った方が良いでしょう。

exFATでフォーマットしてみましたが、NTFSとの差はありませんでした。

ついでにAMD RAMDISKも試しましたが、こちらは特にメリットがありませんでした。

 

↓(DDR4 3200MHz、PCIe-4.0、AMD X570のマザーボード)

非Dynamically/NTFSで測定。スペックが上がった分、高速化しています。

メモリを大幅に増やしたので容量に困る事はなくなりました。

高速な非Dynamicallyで使用しています。




↓比較用に、SATAのSSDとHDDのベンチマーク

真ん中の左側はマザーボードが古すぎて、SATAやPCIeが遅く、SSDの性能を引き出せていませんでした。


ラムディスクの利用方法



(1) ブラウザのキャッシュに割り当てる。
ほとんどの人がやってますね。

FirefoxとChromiumに割り当てています。

この利用方法が最も効果的でしょう。


(2) Windowsの環境変数 TEMP と TMP に割り当てる。

いろんなソフトウェアが一時的に利用するフォルダです。

ImDiskには環境変数 TEMP/TMPの内容を書き換える機能が付いています。

(スタートメニューからRamDisk Configurationを起動し、Basicタブ内の「Set TEMP Variables...」ボタンを押して設定)

ラムディスクをTEMP/TMPに割り当てると高速化、SSDの負担が減ります。

昔はTEMP/TMPに割り当てると、Windows updateやドライバのインストール時に不具合が発生していました。

Windows10の初期の頃、Windows UpdateでDefender(セキュリティ)の本体更新をするとエラーが出ました。

定義ファイルの更新では起きません。

Windows Defender Antivirus マルウェア対策プラットフォームの更新プログラム」でエラーが起きます。

この時だけ環境変数を元に戻してPCを再起動し、Windows Updateをします。

そして環境変数を再びラムディスクに割り当てて完了。

何か「再起動が必要なインストール」を行う時にエラーが出たら「環境変数のせいかな?」と元に戻して再起動し、インストールすれば良いです。

Windows11では何の問題も起きていません。


(3) 作業用フォルダとして利用。

ネットからアプリなどのzipファイルをダウンロード&展開するとき、ラムディスクを使うと高速です。

ランダムアクセスは最速なので、zip内の細かいファイルも素早く展開してくれます。

中身を見て、すぐに消すようなファイルはラムディスクに置くと便利です。

 

また、PCゲームを録画して、後で動画を見ながら攻略方法を考えています。

Windowsの「ゲームバー」機能で録画しているのですが、ファイル容量がとても大きいです。

録画しまくるとSSDを傷めるので、ラムディスク上に録画しています。

ImDiskの動的割り当て機能を使っているため、録画した分だけメモリを消費します。

動画を削除するとメモリが解放されます。

ファイル容量を抑えるため、"GameDVR_Config"というプログラムを使って低画質で録画しています。

気に入った動画はそのままラムディスク上で無駄な部分をカットしたり、エンコードしてファイルサイズを小さくしています。

他にも、ドライブレコーダー(SDカード)の動画をラムディスクにコピーし、4倍速~16倍速で観てから削除…という作業を行っています。

SDカードから直接読み込むと、読み込みが遅いため再生が間に合いません。

ラムディスクにコピーすると高速です。

ちなみに動画プレイヤーはMPC-BEを使用しています。

最近は、音声のピッチを保ったまま16倍速まで再生できるようになりました。

高速再生すると、何の変哲もない動画も面白く見えます。

ERAM時代の思い出

以前はERAMという古いプログラムを使っていました。

メインメモリを8GB積んでいましたが、32bitのWindows Vistaを使っていたため、約3.2GBしか認識できません。

つまり残りのメモリは無駄になってしまいます。

ERAMにはOSが管理できない部分(通称・管理外メモリ)を利用する機能があるので重宝していました。

管理外はデリケートなので、設定を間違うと起動しなくなったり、PCがフリーズします。 

OSを64bit Windows10に変えたのでERAMを使用する必要はなくなりました。

今までありがとうERAM。

ERAMでは、DDR2メモリで約4.5GBの管理外メモリを割り当てるのに30秒ぐらいかかりました。 

つまりWindowsの起動が30秒ほど伸びます。

しかし、一度起動してしまえば高速なラムディスクが使えるので、「HDDとラムディスクで十分だから、まだSSDを入れなくてもいいかな」と感じ、SSDへの移行が遅れました。

実際にはラムディスクだけでは不十分です。

ラムディスクをどう利用しようと、結局はWindows(システム)がHDDに入っているので、HDDだけでは遅くなります。

例えばWebブラウザの起動・終了時です。

起動・終了時にはHDDのレジストリやNTFSログに書き込むため、その分だけ遅くなります。

実際、SSDに換装すると、firefoxの起動・終了がラムディスク時代よりも明らかに高速化しました。

Webブラウザの本体や、プロファイルフォルダをラムディスクに移動させて高速化を図っていましたが、完全なSSDの代用にはなりませんでした。 

2020年2月9日日曜日

ダイソーの「COB/LED 2WAYハンディランタン」。

200円です。
スイッチを押すたびに、COB → SMD → オフ、になります。
妙な形状なので背面(電池ボックス)側に倒れやすいです。

特徴
↓COB。広範囲に照射できます。

↓SMD。砲弾型じゃないので結構明るい。



照度測定と耐久試験(COB)
明るさが50%に落ちるまでのランタイムは約12.2時間です。

COBは焼けていないようですが、スイッチが少しずつ焼けて抵抗値が増加し、暗くて長持ちタイプに変化しています。
測定すると、スイッチを押すたびに0.2~0.6Ωと変動していました。
スイッチは100均に良くあるステンレス系の安物なので仕方ないですね。
100均ではあまり見かけない3端子のプッシュスイッチです。
押すたびにバネの力で内部の金具が移動し、接点が切り替わっていきます。

照度測定と耐久試験(SMD)
明るさが50%に落ちるまでのランタイムは14時間です。
上述のようにスイッチが少しずつ焼けているので、暗くて長持ちタイプに変化しています。
SMDが焼けているか良く分かりませんが、少なくとも即死レベルではありません。

スイッチを磨こうと分解したら、元に戻せなくなりました。

その他
COBとSMDは、5.1Ωの制限抵抗が付いています。
ディフューザー(光を拡散させるカバー)が付いていないので、直視すると目が悪くなります。
白いビニール袋、またはメンディングテープを貼って光を拡散させると良いでしょう。

上側に短いハンドルが付いていますが、とっても持ちづらいです。
右手でハンドルを持つと、COBが体の方を向きます。

購入直後は電池ボックスのフタがネジ止めされているため、プラスドライバーで外さなくてはなりません。
ネジがなくてもフタは閉まります。

仕様
単3乾電池 3本使用(別売)
連続点灯時間(約): 8h (COB)
             16h (LED)