2016年12月28日水曜日

セリアの「9SMD & 1LED BOXライト」。

セリアで購入しました。
2種類のLEDが付いており、スライドスイッチで切り替えて使用します。

9SMD・・・拡散光で、SMD(表面実装型LED)が9つ光ります。
1LED・・・集中光で、砲弾型LEDが1つだけ光ります。

1LEDはハンディライトとして使うようですが、胴回りが太いので持ちづらいです。



仕様

連続点灯時間9SMD…約5時間、 1LED…約12時間
電源単3 x 3本使用
サイズ約46 x 140 x 39mm
主な材質ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリスチレン
重量電池を除いて実測69g

照度測定と耐久試験 (9SMD)
明るさが50%に落ちるまでのランタイムは6時間でした。
6回測定しましたがLEDは焼けていないようです。

測定途中でスライドスイッチが少し焼けてきましたが、何度かON/OFFを繰り返すとスイッチがこすれ合って、接触が良くなりました。

通常の使用では、ON/OFF回数が多いため問題になりにくいでしょう。
まれに、接触がゆるすぎて、ON/OFFしても改善できないスイッチがあります。

照度測定と耐久試験 (1LED)
明るさが50%に落ちるまでのランタイムは約42時間でした。
LEDが少しずつ焼けています

2016年12月11日日曜日

パナソニックのネックライト「BF-AF10P」。



パナソニックのネックライト BF-AF10P を購入しました。
首から下げるLEDライトでハンズフリーになれます。

照度を測定したところ、夜道では明るさと持続時間が実用に耐えませんでした
100円ショップのコイン電池式ライトと同程度の性能です。
コイン電池は容量が小さいので、期待しないように。

「真っ暗な屋内や倉庫で、手元だけほんのり照らせればよい」という方や、
「手元の書類などを数分だけ照らしたい」という方なら使えるでしょう。

しかし、短時間しか明るさを維持できないし、背中が死角となります。
このライトだけで夜道を歩くのは危険です。

↓ゴム紐から「本体」を取り出したところ。
本体を取り出さないと電池交換できませんが、お世辞にも外しやすいとは言えません。
防水のため、ゴム紐と本体の摩擦がとても強いのです。
ゴム紐の内部にオイルを薄く塗ると外しやすくなります。
仕様
使用光源・・・スタンダード白色LED(直径7.5mm) 1個。
使用電池・・・コイン型リチウム電池 CR-2032  2個。
電池寿命(20℃)・・・連続 15時間(パナソニック コイン型リチウム電池CR2032使用時)
明るさ・・・照度 約20 lx(1m前方 電池初期時)、 光束 13ルーメン(参考値)
質量・・・約40g(パナソニック コイン型リチウム電池含む)
外形寸法・・・本体幅:約30mm、本体奥行き:約26mm、本体高さ:約50mm、  ネックホルダー部の直径約215mm
防滴形(具体的な規格値の記載はありません)
インドネシア製

本体も電池もインドネシア製です。
照度測定

連続点灯と、間欠点灯(点けたり消したり)の2種類を測定しました。

使用した電池
(1) 付属の「パナソニック CR2032(インドネシア製)
(2) ダイソー販売の「三菱 CR2032N(インドネシア製)」、使用推奨期限2021年5月

連続点灯は2回測定しましたが、ほぼ同じ曲線を描いているのでLED焼けは起きていません。
どちらの電池も容量は変わりません。

電池の価格は、三菱が1枚あたり54円、パナは実店舗で1枚200円(ヨドバシ.comでは1枚120円)となっています。
ダイソーの三菱コイン電池(インドネシア製)は安くて高性能なので、お世話になっています。
ちなみにアマゾンのストア販売では、パナソニック電池の偽物が販売されているようなので注意しましょう。

↓連続点灯(4時間目まで)。
たった15分の連続点灯で明るさが60%に減っています。
開始から1時間で35%に低下。

↓連続点灯(120時間目まで)。
開始から15時間で約10%の明るさ。
110時間目ぐらいまでは、わずかに光っていますが、周囲を照らす能力はありません。

↓1時間点灯し、24時間休ませる「間欠点灯」。
休ませると一時的に回復しますが、明るいのは最初の数分だけ。

↓間欠点灯の続き。
最後の11回目だけ、「1週間休ませて2時間点灯」させてみました。
特に意味はありませんでした。

新品電池での点灯直後は「思ったより明るい、ぎりぎりウォーキングくらいは出来そう」と感じましたが、明るさが直ぐに低下してしまいました。
照度計の数値がどんどん減っていきます。
何故かドラゴンボールのヤムチャを思い出しました。
パナソニックが言うには「電池寿命15時間」だそうです。
確かにアメリカのANSI規格では「ランタイムは明るさが10%に落ちるまで」となっています。
でもこの滝のような落ち方はちょっと使えません。
ランタイムは「明るさが50%に落ちるまで」を目安にした方が良いです。
明るさが50%に落ちるまでのランタイムは、30分となります。
短すぎます。

このライトで夜間の外出は危険

パッケージには「ペットの散歩」、「登山」、「暗がりでの作業」、「釣り」などと記載されています。
開始から1時間で35%の明るさになりましたが、この明るさで夜間の外出をしたら危険です。
地面を照らす能力は低いのですが、前方と斜め前に対して自分の位置を示すことが出来るので「無いよりマシ」です。
後方に対しては無力です。
ハンディライトを持って散歩をする場合、持ち手をブンブン振るので光が動き、前方・後方問わず目立つのですが、ネックライトだと「動き」が少ないので目立ちにくいです。
パッケージに描かれている人物たちは別途ハンディライトを持っておらず、このネックライトだけしか身に付けていません
この暗さで散歩や登山を煽るのは日本企業としてマズイと思いますよ。

真っ暗な場所でネックライトを使い続けると、暗順応で闇に慣れてゆくので、使用者はこのような暗いライトでも明るく感じてしまうでしょう。
ライトが暗くなってきたことに気付かないでしょう。
しかし自動車はヘッドライトを点けっぱなしにしているため、運転手の目は暗順応しにくく、ネックライト程度では暗いのです。
夜間は運転手が仕事疲れで集中力が低下している事も多いですし、やはり明るいライトで自分の位置をアピールしないと危険です。
特に死角となる背中は危険です。

その他、細かい部分について

電池について
コイン電池「CR2032」の標準電流は0.2mA と小さいです。
小型の電池ほど化学反応が遅いので、大電流で使おうとするとエネルギーの生産が間に合わず、効率が激減します。
つまり、コイン電池やボタン電池では「明るいLED」を長時間駆動できないのです。
電池は、休ませると少しだけ回復する性質があります。
例えば100時間ほど使用して100ルクス未満に落ちた電池でも、しばらく休ませると2000ルクスぐらいから始まります。
しかし、すぐに明るさが落ちていきます。
数十分休ませて数分だけ点灯・・・という間欠点灯ならそこそこ使えるでしょう。

もしこれがエネループ単4 x 1本で動作していたら素晴らしい製品になったと思います
単4 x 1本で動くハンディライトが多数販売されていますが、このネックライトの電池満タン時と同じ明るさを4時間近くも「一定」に維持できる性能があります。

LEDについて
LEDは大きな砲弾型LEDが採用されており、100円ショップの砲弾型LEDとは格が違います。
温白色(色温度3500Kくらい)で、わずかにオレンジがかっており、自分の位置を知らせる用途として悪くありません。
4回ほど電池交換していますが、LED焼けは見られません。
LEDは悪くありません、コイン電池が悪いのです。

光束について
アルミホイルでライトの周りを覆って集光すると、グラフより+38%ほどの照度を示しました。
新品の三菱電池を入れた「直後」は23100ルクスでした。
比較として、手持ちの「JET-1 MK」というライトは、30ルーメンで91000ルクス程度を示します。
(23100ルクス * 1.38) / 91000ルクス * 30ルーメン = 10.5ルーメン相当
ネックライトは13ルーメン(参考値)と書いてあります。
アルミホイルですべて集光できている訳ではないので、この製品のルーメン表記は妥当と言えます。
ただし電池を入れた直後だけですけど。

スイッチについて
自分の胸に当たる面にスイッチが付いています。
スイッチをON/OFFするには、ネックライトを少し浮かせてから、親指と人差し指で前後をつまむ形になります。
スイッチは固めです。
もうちょっと柔らか目がいいですね。
個人的には、いちいち「浮かせる」のは面倒なので、両側からつまむ形にして欲しかったです。

ゴム紐について
ゴム同士の摩擦で固定する低コストな方式です。
たまに軽い力で外れることがあります。
ゴムに油が付くと摩擦が弱くなります。

使用感
このネックライトはゴム紐が首に張り付きます。
首を動かすとゴムと擦れやすいので、人によっては気になるでしょう。
光っている部分が胸の少し上に来るので、服がヨレてると光が遮られ、足元に影が出来ます。
特に白いシャツを着ると、光がシャツに反射して自分が眩しいです。